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パイロットからプロジェクトへ:FOAK開発に求められる「翻訳力」

パイロットからプロジェクトへ:FOAK開発に求められる「翻訳力」
写真提供:Guillaume Techer

出典: Climate Tech Canada

こんにちは。

技術開発からプロジェクト開発への移行は、創業チームが乗り越えなければならない最も難しい転換点のひとつです。パイロット試験の成果を、投資家やプロジェクトファイナンサー、顧客など、すべての関係者が納得できる形に『翻訳』する必要があるからです。

有望なパイロットと、融資可能な(バンカブルな)プロジェクトとの間にあるこのギャップは、予測可能な形で現れます。VCには刺さるピッチも、モデルを一行ずつ検証したいレンダーの前では崩れてしまいます。あなたのソリューションに興奮している顧客も、5年後もあなたの会社が存続していると確信できなければ、長期契約にはサインしてくれません。

これらのステークホルダーごとに話し方(レジスター)を切り替えることは、創業チームが身につけるべき重要でありながら見過ごされがちなスキルです。

本日の投稿は、Aire LabsのHead of GrowthであるAri Lesniak氏と、Head of Project SuccessであるAndrew Gilbert氏によるゲスト寄稿です。なぜこの『翻訳』をマスターすることが重要なのか、そしてプロジェクトを『信じられるもの』から『融資可能なもの』へと引き上げるための具体的なステップを解説します。

ラウンドテーブルに参加する

9月9日に開催される厳選メンバーによるラウンドテーブルにぜひご参加ください。技術開発からFOAK(初号機)実装への移行について、さらに深く掘り下げます。

これまでにこうした移行を経験してきた、志を同じくするピアや経験豊富なプロフェッショナルたちが集います。本イベントは、プロジェクト開発の手腕をさらに高めたいスタートアップ、投資家、企業顧客・オフテイカー、エコシステムパートナーを対象としています。

定員に限りがあります。こちらから参加リストに登録

パイロットからプロジェクトへ:FOAK開発における『七変化』をマスターする

気候インフラ分野の創業者の多くは、何年もの間VCと対話することに時間を費やします。ビジョンやロードマップ、TRL(技術成熟度)の引き上げ、ホッケースティック型の普及曲線をピッチするのです。

顧客の関心を獲得し、VC資金を調達した後、彼らは今度は全く異なる言語を話す新たなステークホルダー群——プロジェクトファイナンサー、デットプロバイダー、EPC(エンジニアリング・調達・建設)企業、保険引受人——と向き合うことになります。

VC、プロジェクトファイナンサー、業界の顧客の間を理解し、翻訳することは、創業者が身につけるべき重要でありながら見過ごされがちなスキルです。

それぞれのステークホルダーは、異なるインセンティブや関心、前提やリスク許容度を持ち、そして何より重要なのは、気にかける詳細のレベルが異なるということです。VC投資家に行ったのと同じピッチをプロジェクトファイナンスのパートナーに持ち込んでも通用しません(むしろ逆効果になることさえあります)。複数の『顔』を使い分け、ある関係者から別の関係者へと翻訳する必要があります。これこそが、プロジェクトを『信じられる(Believable)』から『契約可能(Contractable)』、そして『融資可能(Bankable)』へと引き上げるスキルなのです。

成功する創業者は、複数のことを並行して行っています。技術を構築すると同時に、投資家がプロジェクトを理解し支援するために必要な語彙(と証拠)を構築しているのです。

なぜこの『翻訳』のギャップが生まれるのか

私たちAire Labsはこれを身をもって経験してきました。私たちのチームはこれまでに、ディープテック分野で1億ドル超のエクイティ資金を調達し、米国エネルギー省の150億ドル超の融資案件に関連する800件を超えるプロジェクト・テクノエコノミックモデルを分析し、プロジェクト開発とファイナンスの分野で15年以上の経験を積んできました。現在Aireのプラットフォームを試用し、私たちの開発ロードマップを形作っている気候インフラ企業は、これまでに合計5億ドル超のエクイティ資金を調達しており、プロジェクトファイナンス資金についてはそれ以上の規模にのぼります。優れた『翻訳力』を持つ企業とそうでない企業との間のギャップは、常に表面化します。

創業者であれば誰もがこのスキルを身につける必要があります。B2B SaaSであろうとエネルギーインフラであろうと同じです。しかし、現実世界でインフラを構築する創業者は、より大きな課題に直面します。

  • 語彙の欠如。テックVCはソフトウェア向けの共通言語を何十年もかけて築いてきました。ARR、LTV/CAC、Land-and-Expand……新規参入者を導く書籍、ポッドキャスト、フレームワークが豊富に存在します。一方、気候インフラ分野では、こうした知識体系や語彙、共通の定義(例:FEL-0とFEL-1の違いなど)は、まさに今まとめられつつある段階です。
  • 情報の希少性。インフラ投資家は口数が少なく、プロジェクトや案件のデータは専有情報として扱われます。実際、段階別のプロジェクトデータを閲覧するために数万ドルを請求するグループさえ存在します。つまり、ベンチマークや目標設定に使える、公に入手可能な事例やモデルが少ないのです。
  • (一部の人には)退屈に見える。ベンチャーの世界は、うまくいった場合の未開拓のアップサイドをめぐる大げさなストーリーとナラティブ構築に満ちています。一方プロジェクトファイナンスは、細部とオペレーション、リスクの排除とダウンサイドの抑制がすべてです。スタートアップ系ポッドキャストは何千もありますが、プロジェクトファイナンスについて扱うものはせいぜい10本程度でしょう。

技術開発にかかる期間が長いことも、創業者がプロジェクトファイナンスの世界から長く遠ざかる一因となっています。いざその場に足を踏み入れたとき、創業者はこれまで5年間かけて身につけてきた習慣から自らを引き剥がし、急速に新しい言語を学ばなければなりません。ここまで来られた方法が、次のステージへ連れて行ってくれるとは限らないのです。

明るい面もあります。難しいからこそ、大きな突破口になるのです。これをうまくやり遂げる創業者は、新たな『堀(モート)』を築いていることになります——難しいことを素早くやり遂げる力です。

人は堀というと、プロプライエタリなデータやIP、ネットワーク効果といった製品や流通面の特徴を思い浮かべがちです。しかし、難しいことをうまくやり遂げること(物理インフラを市場に送り出すために必要な数億ドルの資金調達を含め)自体が、構造的な堀になります。『翻訳』を先に解き明かした創業者は、単に速いだけではありません。多くの初号機(FOAK)プロジェクトは一度しかチャンスが訪れないため、彼らだけが最後までやり遂げる唯一のチームになることが多いのです。

3つのオーディエンス、3段階の精緻さ

スタートアップの創業者であるあなたは、すでに多くの『顔』を使い分けることに慣れています。VC、顧客、規制当局、地域社会……挙げればきりがありません。そのすべてが重要です。しかし、信じられる技術を融資可能なプロジェクトへと変えるために、どうしても一つにまとめ上げる必要がある3者が存在し、それぞれが求めるものは異なります。

ベンチャーキャピタル。最も高いレベルの話です。信頼に足るプランに裏打ちされている限り、『ビジョン感(バイブ)』も許容されます。特に初期段階では、あなたはストーリーを語っているのです。VCは、あなたが資本スタック全体を理解しており、このビジネスがいずれ融資可能になることを知りたいと考えています。『見せてくれ』よりも『話してくれ』という姿勢です。

VCがこのリスクを取れるのは、より多くのエクイティという形でその対価を得ているからです。VCは投資の大半で損失を出すことを織り込み済みで、ポートフォリオの中のごく一部の突出した案件で100倍のリターンを狙います。彼らが求めているのは、そのアップサイドのケース、突出した案件、ワクワクするような『もしうまくいったら』という可能性です。

とはいえ、『バイブ』重視であっても、資金調達は依然として非常に困難です。さらに、インフラ系スタートアップにとって厄介なのは、VCが自分たちのファンドの期間——典型的なプロジェクトの期間よりもはるかに短い——の中で、投資額の10倍、100倍のリターンを得られると信じる必要がある点です。

顧客。多少の『バイブ』と、大量の信頼。会話は『私たちはワクワクしています、競争優位性はこれです』から始まりますが、すぐに『私を裏切って首にさせないでください』というトーンに変わります。顧客は、価格やシステム統合、そして何より重要な『5年後もあなたの会社が存続しているか』という点について、あなたを信頼しているのです。長期契約にサインする企業は、相手が実際に契約を履行できるだけの存続可能性を持たない限り存在しません。

特に初号機(FOAK)プロジェクトにおいて、顧客はエクイティとデット、両方の資金調達の鍵を握っています。パイプライン上の有望なリード、LOI(基本合意書)、そしてレンダーが実際に審査できる長期契約との間には、大きな違いがあります。

多くの場合、顧客は単なるオフテイカーにとどまらず、あなたへの投資家にもなる必要があります。エクイティの出資は、アップサイドとコントロールをリスクの見返りとして提供し、確固たる戦略的買い手が存在することをプロジェクトファイナンサーに示すシグナルにもなります。

プロジェクトファイナンス。バイブはゼロです。VCが『話してくれ』なら、プロジェクトファイナンスとデットは『見せてくれ』です。VCが『うまくいった場合、アップサイドはどれだけ大きいか?ここに100倍のチャンスはあるか?』を求めるのに対し、プロジェクトファイナンスとデットは『うまくいかなかった場合、どれだけ痛手を被るか?なぜここに100ベーシスポイントのギャップがあるのか?』を求めます。

プロジェクトファイナンスが求めるのは具体的な中身です。単に『保険会社はどこか』ではなく、『契約書には実際に何が書かれているのか?何が実際にカバーされているのか?』を問います。VCはあなたのTEA(テクノエコノミックアナリシス)やファイナンスモデルを掘り下げることもありますが、プロジェクトファイナンスのアナリストは往々にしてあなたのモデルを自ら再構築し、自分たちの前提やデータ(特に『バイブ』頼みの部分)に置き換えて、独自の結論を導き出します。

プロジェクトファイナンスがリスクをはるかに取らないのは、その対価を得ていないからです。彼らが対価を得ているのは、数十年にわたる安定的で予測可能なキャッシュフローに対してです。彼らが知りたいのは、どのリスクを価格に織り込む必要があるか、それがどのように軽減されてきたか、リスクがどこへ移転され、誰がそれを負っているかということです。

ギャップを埋める

このギャップを埋めるには、これらのステークホルダーを異なる顧客セグメントとして扱うのと同じようにアプローチします。

  1. まず『顧客ディスカバリー』から始めます。彼らが何を求めているか、何を重視しているか、その価値をどう測るか、どのような証拠を(どのような形式で)求めるか、あなたの提供するものをどう『評価し購入』するか、そして何より重要な、このステークホルダー群との信頼と信用をどう築くかを学びます。
  2. そのディスカバリーに基づいて『顧客ペルソナ』を策定し、各ペルソナ向けに『メッセージマップ』を作成します。これにより、そのステークホルダー群にとって重要な点にメッセージを集中させることができます。
  3. 各ステークホルダー群向けに『パイプライン、ステージ、ゲート』を構築します。VCは温かい紹介を経たストーリーに投資するかもしれません。プロジェクトファイナンスの投資家は、何カ月にもわたる進捗を見る必要があるかもしれません。顧客は他の顧客からの声を聞く必要があるかもしれません。

各ステークホルダーのニーズを理解し、プロジェクトの価値をそれぞれにどう翻訳するかという下地作業が終わったら、本当に大変な作業——証拠の準備——が始まります(これは早すぎるということはなく、今すぐにでも記録を始めるべきです)。

これは主に2つの成果物を通じて示されます。プロジェクトのデジタルモデル(シミュレーション、TEA、LCA、プロジェクトファイナンスモデル、エクイティウォーターフォール、ポートフォリオビューなど)と、データルーム(オフテイク契約、エンジニアリングレポート、調査報告書)です。これらを合わせて、プロジェクトのストーリーを一つのつながった筋の通った形で語る必要があります。

『信じられる(Believable)』から『契約可能(Contractable)』、そして『融資可能(Bankable)』へと成熟度の階段を上るにつれて、これらの成果物は詳細さ、確実性、一貫性において進化していくべきです。各段階において、成果物はそのステークホルダーが最も関心を持つ重要な証拠を(そのステークホルダーにとって適切な詳細レベルで)伝える必要があります。

ここで優れた『顧客ディスカバリー』が役立ちます。どの証拠を、どの形式で伝えることが最も重要かを理解する助けになります(例:この段階でどの前提が重要か?推定値はどの程度の精度が必要か?どのシナリオをモデル化すべきか?どの重要な前提に感度分析を行うべきか、どの範囲で?このステークホルダーにとってどのデータソースが信頼できるとみなされるか?)。

各ステークホルダーへのプロジェクトのストーリー翻訳を成功させる上で欠かせないのは、それぞれのやり取りを通じて信用を積み重ねていくことです。『プロヴナンス(来歴)』とは、美術品や骨董品の所有権の記録のことで、真贋や品質を判断する手がかりとして使われます。インフラの世界でも、来歴は同様に重要です。モデルの背後にあるデータの『来歴』——特定され解消されてきたリスクの履歴、モデルが段階ごとにどう進化してきたかの記録——が優れているほど、投資家や顧客がこれらの成果物を評価する際に、あなたのストーリーの『真正性』を検証しやすくなります。

Aireでは、新しいインフラ技術プロジェクトが概念から無事の試運転完了に至るまでの道のりに関わるすべてのステークホルダーのニーズを学ぶために、非常によく似たプロセスをたどりました。私たちは、イノベーターが『信じられる』から『融資可能』への階段を容易に上れるよう、プラットフォームを設計しました。詳しくは弊社チームメンバーとの通話を予約してください。

堀としての『翻訳力』

翻訳力を身につけることは、実行力の扉を開きます。それは、プロジェクト開発者が必ず直面する『鶏が先か卵が先か』問題を解く鍵です。VCは、顧客が確保されており、プロジェクトが融資可能であることを投資前に確認したいと考えます。顧客は、サインする前にプロジェクトが実際に資金調達され建設されるという確信を得たいと考えます。そしてレンダーは、自分たちがコミットする前にオフテイク契約が締結されていることを望みます。

この循環を断ち切ることは、翻訳の問題なのです。

それは、レンダーの言語とデータを使って、オフテイクが署名済み契約ではなくタームシートの段階でも引き受けられるほど確かなものだと納得させることを意味します。また、顧客の言語を使って、まだ完全に決着していなくても、あなたのこれまでの実績の強さをもってファイナンスがまとまると納得させることを意味します。

リスクを段階的・反復的に解消し、信用を積み重ね、ループを閉じていくこと——一つの条件付きコミットメントが次を解き放つ——これこそが、優れたプロジェクト開発者が実際に行っていることです。3つの顔を使い分け、それぞれの顔の主張を、他の2つを前進させられるだけの説得力あるものにすることを意味します。

プロトタイプとビジョンがこの旅の出発点になったかもしれませんが、すぐに勝負の焦点は、誰が最も優れた、最も速いスピードでストーリーを証拠へ、そして最終的には実際の鋼材(steel in the ground)へと変えられるかに移ります。ストーリーを資本とコミットメントへと変えるこのスキルこそが、競合があなたに追いつくことを難しくし、真に持続可能な競争優位性を築くのです。

Aire Labsについて

私たちの生涯で最大規模のインフラ建設ラッシュが今まさに進行中です。エネルギー、産業能力、データセンター分野で融資可能なプロジェクトを求めて、数兆ドル規模の資本が動いています。開発スピード、電力供給までの速さ、確固たるオフテイク契約——これらが新たな競争優位の源泉です。

Aire Labsは、この新時代のためのエージェント型プロジェクト開発プラットフォームです。AIエージェントは、統合され構造化され監査可能な一つのプロジェクトモデルの上で機能し、アナリストやコンサルタントのチームが数週間かけて行っていた作業を数時間で完了させます。そして、レンダーには独自仕様のブラックボックスではなく、審査可能な構造化データを提供します。すでにエージェント駆動の開発を運用しているデベロッパーが資本を手にし、いまだにExcelファイルをメールでやり取りしているデベロッパーは、その資本が他者の手に渡るのを見ることになるでしょう。

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ラウンドテーブルに参加する:パイロットからプロジェクトへ

9月9日に開催される厳選メンバーによるラウンドテーブルにぜひご参加ください。技術開発からFOAK(初号機)実装への移行について、さらに深く掘り下げます。

これまでにこうした移行を経験してきた、志を同じくするピアや経験豊富なプロフェッショナルたちが集います。本イベントは、プロジェクト開発の手腕をさらに高めたいスタートアップ、投資家、企業顧客・オフテイカー、エコシステムパートナーを対象としています。

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※ こちらの記事はClimate Tech Canadaの翻訳記事になります。

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